船舶動揺安定装置

SSシリーズ

SSシリーズ

船舶に載せた機器は、船の横揺れや縦揺れにより水平が保てません。船舶動揺安定装置は、船の揺れを高性能な姿勢センサで検知し、機器を載せたテーブルをモータで動かして水平を保ちます。
衛星追尾アンテナ、監視カメラ、サーチライト、センサ、計測機器など安定性が重要な機器を載せるのに最適です。

姿勢センサによる動揺安定制御

内蔵した高性能姿勢センサ(慣性センサ)が船舶の傾きを計算し、お客様の装置を載せたテーブルをモータで動かして水平にします。中型船や大型船の大きな揺れを低減します。

2軸タイプと3軸タイプ

船の横揺れ(ローリング)と縦揺れ(ピッチング)を抑える2軸タイプ(SS2)と、方位(ヨー)方向にも動かせる3軸タイプ(SS3)をラインナップ。
3軸タイプの方位制御は、船舶のジャイロコンパスなどから方位データをもらうことで、船が進行方向を変えても同じ方向(例えば静止衛星の方向)を向き続けるようにします。また、方位はマニュアル操作で動かすことも可能です。

船舶搭載に適した耐環境性を実現

暴露部(甲板上)に設置できる優れた耐環境性を実現。また、キャビン内設置にも対応します。

カスタムメイド

搭載機器の寸法・質量、設置場所、用途に合わせた動揺安定装置をご提案いたします。


型名 SS2 SS3
機能 ロール・ピッチの2軸制御タイプ ロール・ピッチ・ヨーの3軸制御タイプ
動作範囲 ロール ±30deg 程度 ±30deg 程度
ピッチ ±20deg 程度 ±20deg 程度
ヨー なし スリップリングなしタイプ:±160deg 程度。
スリップリング組込タイプ:±∞deg(360degエンドレス)
最大搭載質量 お客様の搭載機器に合わせた質量
主な搭載機器 アンテナ、カメラ、観測装置、試験機器など
姿勢センサ 高性能タイプ 直交3軸に配置した光ファイバージャイロとサーボ加速度計を搭載
標準タイプ 3軸振動ジャイロと3軸加速度計を搭載
安定性能 高性能タイプ 比較的大きな船舶(500トン以上)で、搭載機器50kg程度の場合は、10秒周期で振幅±10degの揺れを±1deg以下に抑えられる。6秒周期の場合は、振幅±10degの揺れを±2deg以下に抑えられる。
標準タイプ 比較的大きな船舶(500トン以上)で、搭載機器50kg程度の場合は、10秒周期で振幅±10degの揺れを±2deg以下に抑えられる。
ブレーキ 電源が入っていない時は、ブレーキが効いて動かない。
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